世紀の大発明!キャッシングという言葉が変えた消費者金融のイメージ

借金という言葉からあなたは何を連想しますか? 借金苦、夜逃げ、取り立て、思いついたものを挙げてみましたがマイナスのイメージを持つものばかりです。同じ借りるにしてもお金の場合は深刻に考えてしまいますよね。たとえば喫煙所などで「すみません。ちょっとライター貸してもらえませんか?」なんてやりとりを見かけることがあります。声をかけられた方は「いいですよ」と気軽に貸してあげる。この場合は返す必要がないから簡単に応じることができるんだと思います。まさか「ライターの火、貸したんだから返してくださいね」と要求する人はいません。親の車を借りてドライブに出かける。このケースでも貸す方も借りる方もあまり気構えたりしませんよね。でも貸すものがお金になってくると話は別です。貸す方も借りる方も気構えてしまう。この違いはどこから来るのでしょう。お金の場合は確実に返してもらわなければ困るからなのではないでしょうか? 借りる方も返済できなければトラブルになることがわかっているから妙に肩に力が入ってしまう。なにしろお金の貸し借りで殺人にまで発展する可能性があるのですから。

お金を貸すことをビジネスとしている消費者金融会社は長い間、借金という言葉は使わず融資やローンと呼んでいました。でも融資という言葉はちょっと堅苦しいし、ローンについては住宅ローン、自動車ローンといった高額のイメージが付きまといます。そこで登場したのが「キャッシング」という言葉。80年代からから使われだしたと言われていますが、この言葉で消費者金融のイメージは一新しました。どこの金融会社が考えた言葉なのかははっきりしませんが、考えた人は天才だと思います。考えてみてください。借金よりもキャッシングのほうがイメージが良いと思いませんか。「今月ピンチ、借金しよう」よりも「今月ピンチ、キャッシングしよう」の方がスマートですよね。まるでスポーツするような語感があると思うのは私だけでしょうか? 

キャッシング、という言葉は今では一般的になりそれまでの消費者金融の負のイメージを一新しました。ちなみにキャッシングは和製英語なので外国では通じません。

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